多様な学び実践研究フォーラム 地球寺子屋 加藤さんからのご感想

先日の
多様な学び実践研究フォーラム
分科会4
後半のディスカッションを担当してくれた
熊本の NPO法人地球子屋(てらこや) 加藤さんからの振り返りと、ご感想いただきました。

シェアの許可を頂いています。

引用ここから
↓ ↓ ↓

地域とは何か、地域をどうつくっていけばよいか考えた時に、子どもをどのように育てるか
という視点が欠かせないことがよくわかりました。
何でもお金で解決できて便利な社会になっていった日本ではありますが、おっしゃるように何でも
資本主義経済にのっとり市場化してしまうことが、子どもの生きる力を奪っていることにつながる
わけです。
だからこそ大人があえて不便で、お金を使わずに自分でできることを自分で解決していく環境を用意
してあげることが必要なのでしょう。それは大人も同じで大人が便利にお金を使うことでなんでも解決
していたら、子どもも真似するだけになってしまいます。
大人が自分でできるという見本を見せてあげる必要があると思いました。
世の中が連携、協働をしきりに強調しているわけですが、横山さん、若林さんは、その前に自分が自立
していることが前提でしょうと訴えているのだとわかりました。
その意味で横山さんが資本主義をイノベーションするという点にもっと議論を深めたかったですが、
それはまたの機会にしたいと思います。

振り返りますと、生きる力は、地域や自然が育んでくれることがわかります。学校でそれが身につくか
どうか聞いたところ、身につかないのではないと答えてくれました。つまり地域や自然と学校が切りはな
されているということだと思います。また地域や自然の中で自らの力で生活していくには、家具や家屋を
修理したり、家畜を世話したり、農作業したりする中でどうすればうまくいくか考える場面が多くなり
ます。答えが1つではなく、多様な解決方法が子どもたちのもつ力とかけあわさって出てくるのであって、
そういう環境に身をおくことが自分がココにいてよいのだという感覚にもつながっていくと思います。
スクープもアートも創業も初めはそんなに興味はなかったかもしれません。やっている途中もそこまで
のめりこむことはないかもしれません。ただ続けていくうちに自分の理解が深まったり、できることが
増えていく中で好きになっていくのでしょうね。興味関心が最初にありきでもなく、続けていく工夫が
大切なのでしょうね。
居場所づくりに関して、子どもたちは最初からすべてのプロセスに参加してもらうことと大人が
レールを敷くのではなく、一人ひとりの子どもが決定していくことを丁寧にしていくことがとても重要な
ことなのでしょう。

そのような丁寧に生活を積み重ねていくことが学びであって成長であると横山さんも若林さんもおっしゃり
たかったのだと感じました。そしてそれを子どもたちが楽しくしている、納得しながら行動している姿が
その子どもたちにとっても最適な学びの環境なのではないでしょうか。

そのようなことを1日たって思い返してみて考えました。思い付きで書いていますので乱文ご容赦ください。

↑ ↑ ↑
引用ここまで